得られるデータ
三次元の重心位置(質量中心)、三次元の慣性テンソル、慣性モーメント、慣性乗積、慣性主軸を高精度で計測することができます。お客様のご指定の座標系(CAD座標など)からの値を報告書形式で提出します。
対象物
全ての物体(剛体 - 計測中に変形しない物体)、スポーツ用品、小型モーター、自動車部品、人工衛星部品など
慣性特性(剛体特性・質量特性)の測定とは?
物体の運動を規定する慣性特性(質量、重心、慣性モーメント、慣性乗積)は、物体の運動を予想したり、制御する上で、とても重要な量です。最近では、モデルベース開発(MBD)などのモデルを構築するためにも慣性特性の計測が重要になってきています。
慣性特性が分かると、物体に力やトルクが加わった際に、どのような運動が生じるか、予測することができます。そのため、振動を抑えたり、運動特性を調べたりする上で、慣性特性を精度良く把握することはとても重要になります。
たとえば、エンジンやトランスミッションの計測でも、重心位置が10mmズレると、固有振動数やモード形が変わってしまいます。CADモデルから計算することもありますが、エンジンオイルやハーネスなどの影響で、実態とモデルとの間に値のズレが生じるため、実測で精度よく計測することが重要です。
サービスの特徴
小型部品(数十グラム~)の慣性特性の計測が可能です。計測は、対象物を郵送で送っていただいたり、持参していただいたりしても可能ですし、お客様のご指定場所に計測機を持ち込んで計測することもできます。
応用先は、数値計算モデルの作成、運動特性の評価、ベンチマークなど様々で、オートモーティブ市場、船舶市場、スポーツ用品や人工衛星市場などの航空宇宙産業で多くの実績があります。