加振実験による慣性特性同定
機械構造物の運動をシミュレーションする場合、対象構造物の慣性特性が必要となりますが、慣性特性を計測するのは思いのほか大変な作業となります。大掛かりな専用計測設備が必要であったり、2点吊りや3点吊り法といった簡易的な測定であっても様々な角度で対象物を吊ったり設置する必要があり、重量物であれば危険も伴います。 エステックの提供する手法では、自由支持された対象物の加振実験から得られた複数の周波数応答関数から基準点の6自由度剛体運動を推定し、その剛体運動特性の質量ラインや剛体共振から最小二乗法により慣性特性を同定します。 なお剛体運動推定はESTECH.Rmotion、慣性特性同定はESTECH.[I]propertyというオリジナルソフトウェアとしてツール化、販売しております。